Smiley face
写真・図版
福岡ソフトバンクホークスの山川穂高=みずほペイペイ、小宮路勝撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 ソフトバンクの山川穂高(32)が34本塁打、99打点で「2冠」を達成した。本塁打は4度目、打点は2度目で、ともに2年ぶりのタイトル獲得となった。

 山川は「めちゃくちゃうれしい」としたうえで、「本塁打王は4度目だけど、これまでで一番苦しんだ。(目標の)30本塁打は一応クリアできたけど、本塁打が出なかった期間もあった。苦しんだなかでタイトルが取れたことは大きな自信になる」と振り返った。

 西武から国内フリーエージェント(FA)で加入した今季、不動の4番としてチームを4年ぶりのリーグ制覇に導いた。

 5月までに12本塁打、45打点。チームの開幕ダッシュを引っ張った。

 ところが、5月22日の楽天戦で2打席連続本塁打を放って以降はスランプに陥った。プロ11年目で自己最長の30試合、130打席ノーアーチ。特に6月は0本塁打、月間打率1割8分2厘、2打点と苦しんだ。

 「1本出れば、続けて出るような気がするんですけど」。首をかしげながら早めに球場入りして打撃練習をしたり、西武時代の先輩、中村剛也に助言を仰いだり、スランプ脱出へもがいた。

 7月の球宴期間中、小久保裕紀監督から「バットの走りの意識の部分」でアドバイスがあった。「初めて技術的な話をさせていただいた」。これが浮上のきっかけになった。

 球宴明けの7月26日のオリックス戦で2ランを放つと、8月は11本塁打、23打点と復調した。

 山川は「99打点も物足りない。まだまだだなと感じるシーズンでもあったので、もっと練習しないと。今はまずクライマックスシリーズですが、来季以降、もっと数字を積み上げていきたい」と力を込めた。(鷹見正之)

共有